第五話 赤竜の誇り [小説アーマードギア]

第五話 赤竜の誇り

上部高速道路にiBRA11-オロチが

一体道路上を滑走する

ハイブーストと高機動型キャタピラの音が

避難警報とともに響き渡る

ジャッカル「この一帯か・・・こちらジャッカル、

作戦ポイントを予定通りガス攻めする」

「この戦況では余裕か? ピーカー」

ピーカー「仕事はこれから、余裕な訳無いでしょ」

今回オペレーターと言う司令塔の役割の女性パイロットが

めんどくさそうな物言いで返事した

ジャッカル「この調子だと出番がなさそうだな」

「シューッ!」車体を駆動させながらタンク脚部の

前方駆動部のハッチが空いた

マニュピレーターでガスタンクを鷲頭かみにし左方 右方 

そしてとどめに両サイドにガスタンクを投げ続ける

ドオオウゥ!!

上部高速道路の下の道路から戦車の140mm砲が放たれた

ジャッカル「下だな!」

ズン!!オロチの両腕が突如として伸び高速道路の壁を突き破り

機体を急旋回させると同時に下に居たタンクを踏みつぶした!

ジャッカル「ビンゴ!だがこれからだ」

オロチのハイブーストで装甲車を壁伝えにプレスして

主砲部位を両腕抉り取りで次々とタンクを粉砕するジャッカル

「いたのか!」戦車と合わせになるジャッカル

主砲をオロチに向けようとした瞬間オロチの

シリンダーアームで叩きおろした

ほぼ無敵を誇るオロチ

周囲に戦車の残骸が群がる

赤竜の誇り1.jpg

「おい!そこの生徒止まれ!」

企業校女子生徒のノエルが戦火の真っただ中のエリアを

迷いなど無く駆け廻る!

ノエルと言う繊細な顔立ちの美少女はこの企業校の女子高生である

ノエル「ハアッ ハアッ ハア このままじゃ皆死んでいく 

あいつのせい・・許せない!!」

「グワアアツ」 男の悲鳴がした後ノエルは周囲の異変を感じ取った

男の目から血が垂れ流れる

ノエル「例の神経ガス! ママから貰ったこの注射で凌げるはず・・」

ノエル「うっ つぅ!!」注射器を首に刺し解毒剤を注入する

でかい注射針の為に激痛が走る

注射をうった後また目的地まで走り抜ける

少女には恐怖を超越しその姿には

雄姿しか想像できない

ギュルギュル!

狭い十字路を渡りきった時

AGのオロチがノエルと八合わせになりノエルに衝突しようとしていた

ノエル「うっ しまった!」

赤竜の誇り2.jpg

ドオオッツ! ズゴッズゴッ!! 

AGリオレインがオロチに体当たりを喰らわした

ノエル「ローっ!!」

ロー「よお有名人!攻撃は無理だぜ、

これだけ近けりゃガトの砲身が俺に向かねえ」

ゴゴッ!!

コンバットタイヤとハイブーストで完全に馬力が競り負けたオロチは

追突したまま引きずる様に押されていく

なんとかキャタピラの向きを修正して体勢を整えたオロチは

HAAを闇雲に発射する

ガトリングガンの銃弾はリオレインに当たらず

左右のビル群に当たり続けた

ジャッカル「相手との間合いが近すぎて砲身が!!」

キャタピラだが半分浮いた状態のままなので押され続けるオロチ

ズドオオン!!ビルの壁に押しつぶされるオロチ

両腕のマニュピレーターでリオレインを掻きまわすオロチ


赤竜の誇り3.jpg


壁に押しつぶされ続けるオロチ

ジャッカル「こいつの装備はどうなった?」

三次元光学解析でリオレインの全武装を調べるジャッカル

ピーツ「左右腕部破損 両肩装備 nothing.」

オロチメインコンピューターが敵情報を告げる

へし折った敵頭部を持ちながらジャッカルは喋った

ジャッカル「大した度胸だ!捨て身で掛ってきたか!

それではこちらもジョーカーを出そう」

オロチの腰の安全装置が外れ、

脊髄の可動部が伸びてみるみると全長が伸びた

ジャッカル「・・・(この体勢ならHAAが機体に当たる。終わりだ!)」

ロー「フライヤーの弾をここへ落とせ・・・全部だ!」

ピーツ「六時の方角上空に小型飛行物体です。」

リオレインの肩装備フライヤーが上空を飛び

オロチに向け爆撃しようとしていた

ジャッカル「うっ上か!!」

何十という爆撃がオロチを襲った

消し飛ぶ両機体

リオレインはコクピットの胸部が脚部から千切れて行った

辺りは火の海そして町の中央から巨大なキノコ雲がたった

ジャッカル「自分でも恐ろしくなるこのイリウス機の性能に」

オロチは生きていた

オロチは冷却動作時であり停止していた

赤竜の誇り4.jpg


雪が舞い散る平野に四機のAGが居た

「静かね 私達がAGから降りての作業が

心配だからって神経ガスを使った

ジャッカルの穴だらけの計画にはまいるは

神経ガスを使ったけど一般人が

避難出来るぐらいの余裕はあったはずだけど」

ポニーテールの黒いコートを着た女が言った

「へえっツーツー 腹黒いGMの軍隊の心配してるんだー!

でもお人よしすぎない」

紅茶を飲みながら橙色のカーティガンを着た

ショートヘアーの童顔の少女が言った

「人と人との戦いは殺さずに 

戦わずして勝利を得るが先決だからだスパロー」

丁度そのころ巨大な爆発と轟音が鳴り響いた

ツーツー「ジャッカルの戦境下で巨大な爆発!!やられたか」

スパロー「もしかしてあれ!あのキノコ雲!!なに、やられたのジャッカル」

「速くスパロー無線で連絡して下さい」

キリスト教の制服を着たショートヘアーの東洋人の美女が言った

ツーツー「シンプル!!奴の取り分は無い!なんちゃってww。

あの小型飛行機をジャックして状況を探れスパロー」

とブラックのスーツを纏った黒髪の西洋人の女が言った

スパロー「了解!」

スパローはコクピットのメインコンピューターで

フライヤーのデータをこちらに転送した

スパロー「ジャッカル オロチが冷却中で

メインコンピューターが強制終了してる」

とぎれとぎれに無線の音が聞こえる

ジャッカル「スパローこちらさっきのタンク型AGに

やられて立ち往生している、

機体は動かない!まて」

ズドン!ジャッカルがAGの上から敵兵隊を狙撃する

シンプル「ジャッカル!!

なんて事まだ避難してない軍人がかなり居ます」

ウーツエ「そう軽くは ミイラ取りさせてもらえないって事ね!」

ツーツー「ジャッカルもう時間が無い

奴らが来るお前はカモフラージュで死んだふりでもしてろ」

ジャッカル「こいつか」

ジャッカルが緊急のカモフラージュ迷彩を施せるレバーを引いて

オロチから炎が舞う

ツーツーが肉眼で遠くの空に飛行する輸送機の

キノアースを目撃する

ツーツー「来たな!」

スパロー「もうすぐ射程内」

シンプル「神よ我らをお助け下さい

今までの犠牲もお許しください」

シンプルが瞑想する間フライヤーが被害にあった

周辺のデータを送り続けた

ウーツエ「シンプル俺らビビってるみたいだろ 

「お助け」は止めろよww」

キノアースに運ばれたブシド―の機体コクピットに

少女のアンドロイドが目を開け一人のアンドロイドが

呟く

コーツブレイド「皆 任務を果たそう、絶対に勝利する・・」

赤竜の誇り シーン①.jpg
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