第九話 赤い蝶 [小説アーマードギア]

第九話 赤い蝶


高度に発展したアークレス街

そこに365mのビル最上階で
会見が訪れていた

カメラが回り記者が会見に訪れている

ピンクのロングヘアーにモデルの
様なスラットしたスタイル

顔は童顔で少し猫目をしている

ズッーッ
「私みたいな者でもパイロットに慣れ
モデルもこなしそして歌手にもなれると
皆さんのお陰です!今度のコレクションも応援よろしくね」

紅茶をススリ会見に答える
クロウス ワイバーン

記者「有難う御座いました 
今度の会見も宜しくお願いします!」

クロウス「はい!こちらこそ宜しくです―」

記者たちや機材が去り
クロウスの携帯が鳴る

着信音楽「私の~下には糧となりし群衆 
でも幸せ~なの皆~」

クロウス「何!うざい会見で気が
立ってんの早くしてよ~ルシエル」

ルシエル「解かってるって どうでもいいけど
あの真逆性格のブリッコぶりはいつ卒業するのよww」

クロウス「泥臭いUENのマッスルガールに
言われたか無いわよ!!」

ルシエル「珍しくあんたを見習って私もチャレンジよ
これを見なさい」

携帯から映像が送られてくる

企業のロゴが移りスーツを着た
会社員が石造りの家を背景に映っていた

クロウス「これが何よ!」

ルシエル「もうすぐよ!」

すると男の背景に上空を飛行する
緑のAGそうルシエルの愛機ドフライだ

だがもの凄く小さかった

ルシエル「宣伝に私たちの軍が宣伝したのすごい」
 
プツン プ― プ― 
携帯を切ったクロウス

執事「お嬢様 もうそろそろ勤務の時間です」

クロウス「わかった」

ドレスを掴み脱ぎ下には
パイロットスーツが出てきた
ルシエルとクロウス.jpg

少女が口笛を吹き始める

「ルールルルルー」

「ハアッ」

「私の声が聞こえるか!
巨人どもよこの大地に生者のいる限りに
起こる戦を広めよそして全てを治めよ」

うら若い少女が広い平野に一人突っ立ている

声が平野に響き上空に声が木霊する、すると

空が青い粒子が広がり
瞬く間に黒い球状ができた

その球状は停滞しさまざまな
超音波の波長をイメージさせる光波が飛び交う

少女がまた大声で叫ぶ

「巨人よ私の声を聞きその姿を
現せそして知れすべての情報を!!」

ミイラ取り作戦の真っただ中、
違う都市で事件が起こる

「アークレス州 ウォルトン街北西部に
高エネルギー反応!」

UENのデミトリタス空軍基地の
情報管理センターで大声が飛び交う

暗いセンター内部で映像機器類が
オペレーターの荒んだ顔を照らした

「レーザー測定計による重力波も測定 
重力波からするシグナルにより
オールドクローズと判明しました。」

ダンジョン・マスター「遠い街の事件もここの管轄とは」

無人で状況を確認するシステムにより
半球先の情報もリアルタイムで伝わる

ダンジョン・マスター「パターンは何番目だ」

「おそらく未確認の六番目・・六号機かと」

ダンジョン・マスター「なんて事だ この災難にあの災難」

「そしてこの仕事量でしょ!」

「メナスか!こんどの輸送はっ」

「アークレス街でしょ!
それに及ばない既に近郊の偵察部隊が
予定を変更してそちらに手配しました、」

メナスと言う女性はUEN所属の
輸送部隊リーダーの役割を務める

長身で今はブラウンに染めている髪だが黒髪である
F キノアース.jpg

主に空輸だが爆撃任務という危険な任務もこなす

「チーフ現場に近い偵察部隊と連絡取れました
BOM連合第四偵察部隊とです!どうぞ!」

「UEN連合デミトリダス空軍基地
チーフのダンジョン・マスターだ
緊急事態だ近隣のオールドクローズの
案件の事だがこちらが請け負う
指示があるまで動くな」

偵察兵「何の権限で命令している
こちらの領土での案件であり
全てはこちらが決める
逆にそちらの軍隊を送ったとしたら
こちら問答無用に迎撃の準備はしている」

ダンジョン・マスター「なに!どういう事だメナス!」

メナス「BOMの一人が無人機を操る部隊、
未確認の六号機の出方を見るには最適かと」

ダンジョン・マスター「BOMの無人機を操作する技術を
買っての判断か!
無人機だから死人も出ない
オールドクローズの出方がわからない
こちらとしては好都合だな!」

メナス「しかも最新機BOMA66-シクの部隊、
六号機の力量を測るにはもってこい」

BOMA66-シクは海中から空戦と
オールマイティに得意場所を持った機体

中量二脚のごつごつした追加装甲を
装備したショルダーアーマーをしていて

右腕に大型パルスライフル左腕に
大型キャノン砲が内蔵されたシールドを装備

左右背面に六十ミリレールガンが装備された機体
AG シク.jpg

田圃の平野に一人コートを着た少女が
一人赤く染まった空を見ていた

空に浮いた赤い球体から
顔のようなものが出てくる

少女「ワームホールが未完成、
そこから強引に出ようとしている!」

空軍基地OP「重力波またも変異!」

OP「BOMからの映像をつなぎます!」

メナス「赤い球体!何か紐の
ようなものが現れ消えたりしてる」

OP「これは!未成熟の状態」

偵察兵「各機持ち場につきました!うぅつ光が」

ギュイインズドオオウ!

その時赤い球体から細い人の手の様な
稲妻が周囲を囲んだAGシクを貫いた

偵察兵「何!!!」

周囲のAGの十機中九機が赤い手によって大破

偵察兵「こちらベリオルス無人機が全機大破した、
赤い球体から一時離れる」

赤い球体から血文字のようなものが下にいた少女を囲む

少女「私の名はナターシャ、巨人!貴様はなんという」

血文字「ワークス ワクスー ワクッス ワクス!」

ナターシャ「・・・・この子 知性が低いの」
AG 四号機.jpg

映像を見た空軍基地の役員たちは
言葉も出ず映像を直視していた

ダンジョン・マスター「ほぼ全滅 二号機の時のように
対話のたの文字もない」

メナス「移動している」

血文字「オレ ウルサイトコイク」

OP「六号機 アークレス街に向かっています!」

アークレス街防衛情報管理センター
アークレス街は
もともとハイテクなビル群をキューブ上のコロニー内に収め
高度な経済性と移住性を確保していた

役員B「シェルター許容集人数をオーバー閉鎖します
 第一防衛ライン 防衛システム全待機」

役員A「避難警報、全運通機関 避難完了しました。」

BOMチーフ「対話は無理なら何としても
殲滅させなくては!」

ベリオルス「防衛本部へ今から言う所まで陽動を頼む!」

役員C「この作戦!無理すぎます!チーフ」

チーフ「黙れ俺に逆らうな!全軍かなり
荒いやり方だが、頼んだぞ!」

役員A「ポイントC全砲台、SAM、
空戦部隊ルート1の以外に目標が移動した場合砲撃!」

空戦隊員「了解 予定のポイントまで陽動を開始する」

全防衛機関が作戦通りに陽動を始める

赤い球体は今度は雲のような状態になった、
飛行を開始する六号機

兵士「目標補足、発射」

兵士2「発射!」

空戦隊員「ケラカトルを機動させろ!
おい出番だストラトス!」

ストラトス「はいはい 
やっとリアル鬼ごっこができるコイツでなあ」

第一空戦部隊隊長「これより陽動作戦を行う
相手は未確認の生体兵器オールドクローズ四号機!
皆暴れてこい!」

赤い逆間接で飛行ユニット装備した
空戦部隊のケラカトルが発信する

キューブ形状をした町の外壁から
砲撃やミサイル攻撃が乱雑した

ズドドーン ズドン ズウン!

赤い球体の細い手は伸び闇雲に迎撃システムを破壊する

ストラトス「持ち場についた」

隊長「発射!」

ダッダッダッ!

ケラカトルの腕マシンガンが一斉射撃をする

ズドドオン!ズドン

赤い球体は見た目は無傷だがその弾丸の衝撃により

豪快に施設の外壁に当たり続ける

ズッズッズドドン

チーフ「ハッハッ飛行部隊め
四号機の首根っこを掴んだか!」
ケラカトルAG.jpg

役員B「ポイントC全砲台消滅 
赤い光源によるものです!!」

チーフ「キューブ街第十二外壁扉を開けろ!」

キューブ街の外壁扉が開口する

チーフ「ベリキュロス頼んだぞ」

ベリキュロスというパイロットは大柄な女性でロッカーの様な

ハリネズミの様な髪型をしている

豪快な性格をした現役のロッカーでもある

ベリキュロス「よう!歓迎するよ 
まずは食らいな!!」

右腕のロングパルスキャノンを発射したが、
赤い球体がそれをブラックホールのように吸収し
受け止めた

「エネルギー兵器も効かないとはアンタ何者だい」

ベリキュロスの機体が
左右背面のレールガンを起動させる

ダンッ ダン ダン!!

接近する六号機、赤い光源をフェイントを
かけて回避するベリキュロス

その時ベリキュロスは起伏した鋼鉄の塔に飛び上った

迫りくる六号機と赤い光源の手

その高原中央に左腕のキャノン砲をぶち込む

ベリキュロス「最後の足掻きだよ ほらよー!!」

スドン!!少しひるむ赤い球体

六号機「アレハ!」

なんと塔に反物質が入った都市の
ジェネレータの上をベリキュロスが登っていた

ベリキュロス「こいつを破壊するきかい!」

反物質の缶をつかむAGシクのベリキュロス!

赤い手を出した直前両手を掴み引張るAGシク

ベリキュロス「出て来い本体!」

赤い光源の球体の手を引張るシク、
熱で溶けていく腕部
ベリキュロス「ここじゃない!
ならここでどうだぁぁぁっ!!」

足で球体を蹴って、赤黒く固い装甲を割り始めた

ベリキュロス「うぉぉおおおっ!」

赤い球体がひび割れていく

チーフ「赤い光源はエネルギー体ではなく物質か!」

赤い球体からヒト型のAGに似た姿が現れる

六号機「シャーッ」

遠く離れた平野にナターシャが呟く

ナターシャ「赤い蝶が羽根が開くそして
新しい姿を手に入れこの世界で輝く
その命は決して止まらないどの様な過酷な運命でも」
第九話 赤い球体.jpg

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