第一話 始まりの戦火 [小説アーマードギア]

第一話 始まりの戦火

ウラバマ湾、水深500m

突如として海底の監視システムのソナーは
液体ロケット音を感知する

だが時はすでに遅かった

数十ものミサイルが一斉に
寸前の狂いもなく監視システム群を爆破する。

その直後、一体の人体に似た
巨大なロボットが水の抵抗を受けにくくし
ダイバーの様に水平にし
監視システムに急接近してきた。

パワードスーツロボットである
紅のアーマードギアが完全に目標を
沈黙させたかを確認するためだろうか

高精度の水中音響通信により

「ターゲット全機撃破、通信経路のケーブル

そして迎撃機能なし。」
海戦シーン1.jpg

少し渋い低い声で眠たそうに話し
、最後にあくびをした
「了解。このまま進行、
荷物の下ろす座標を再確認した」

紅のアーマードギアの後方に黒くかすかに淀んで見えた

影が徐々に現れる

大型兵器輸送潜水艦 ブルーランゴリアスだ

流線形のボディに後部は二本の艦艇に分かれた
構造でまるで水中を行くスペースシャトルである

艦内にもその通信は伝わる

「荷物!俺たちがか
これだから傭兵気取りの尻軽共は嫌いなんだよ」

そう今極秘のミッションを受け持っている

ブルーランゴリアスが運ぶのは五体のアーマードギア

しかし輸送する側は
新生種イリウスという荒廃した世界に
順応した高度に遺伝子改良された人間、
その部隊の集まり、

彼らは他企業やテロリスト国などと
時として敵と味方に渡り歩く傭兵、
全く別次元の存在として今置かれている。

「・・・ふっ、しかし今回の仕事は自分たちの
利益、不利益どちらだろうね。・・」

もう一人のやせ細ったニヒルな笑みを浮かべる

一人だけがイリウスだけが駆れるアーマードギア
の横で項垂れていた。

目標地点に到着し皆が安堵の息をついた。

海底の断崖絶壁の深さは1000mを超える

その海底からある浜辺に五体を着岸させるミッション

紅のアーマードギアに盾にガトリングガンを装備した
近接使用の機体だ、盾であるシールドには
魚雷を受けた後がある

そうすでに後の戦闘で無人潜水艦の攻撃を
受けた後だ。

紅のギアに青白いもう一体のギアが
低速で近寄って来た

「やっぱりギアの水中戦の迎撃はきついよね。
エボニー」

軽く笑いながら、フォローするそのまだ幼い少女の声

「ああっせっかく戦闘機のミサイルも迎撃できる
重ーい、レーザー積んでんのに馬鹿みてえ」

「お前は後方で援護してたからな」

その瞬間

「ハッチを開く、ハンガーラック上昇、固定ポール解除。」

五体のアーマードギアが一斉に上昇していく

「ミッション完了帰還してくれ。」

エボニー「了解」

ルルフォ「了解」
海戦シーン2.jpg

 
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