小説「ドラスト」 三話 怪事件 [小説「ドラスト」]

ドラスト第三話

夕暮れ時になりジャッカルとアルとピーカーら三人は学校の校舎前で話し合ってた。

アルテイシアは何かを掴んだように自信満々の余裕の笑みを浮かべて話す。

アル「私は見てしまったのです!」
ビギナーズカード 魔術師のアル.jpg

アル「病魔を負ったあの可憐な美女のアニス様をその襲われたと推測される日にこの学校付近で見かけたのです。しかもそのアニス様が平然した様に歩いているのを!」

ジャッカル「ほう、それは有力そうな内容で、でっ、逃げていたとか傷を負った様子は無かったですか。腕に血が付いたりとか?」

アル「違うのです!とても楽しそうに男の人と会話されておりました!」

目に星が出ていて手を組み祈るように上を見上げ言った

アル「犯人は・・・その男」

ジャッカル「!? ・・・(男がカッコ良かったのか、いったい何にむねときめかせてんだ?)」

ジャッカル「男が襲ったとこを見ましたか?」

アル「見てないけどこれは確定でしょう」
アルテイシア上を見上げてきらきらした目で言う

アル「あのー」

ジャッカル「はい」

アル「私の有力情報のお陰で事件解決で金一封っ・・・・を??」

ジャッカル「えっ?」

ピーカー「この情報源を元に犯罪を犯した仲間や当人から狙われる可能性が有りますがよろしいでしょうか?」

いきなり素の顔をしてこちらを見た

アル「私は縁の下の力持ちでいいです。影の中の探偵アルテイシアーー」
最後に上を向いて言った

声が裏返っている、相当褒美を前提に考えていたみたいで現実を知ったショックをテンションを上げて覆い隠している。

ピーカー「それはいつの事かどのような姿か解りますか?」

アル「えーと、暗くて分らなかったですね。時間は夜9時ごろですかね」

そこに一人の女の夫人が走り寄ってきた

ターバンを巻いた女「大変です、山賊が向こうで戦車を奪って暴れています。どうかお助けください騎士様」

ジャッカル「ピーカー自警団に応援を依頼しろ」

ターバンを巻いた女「こちらです」

ピーカーはセレシオと言う馬に乗り自警団の方へ向かい、ジャッカルは女と共にその現場に向かう

ビギナーズカード ピーカードラスト.jpg

とある集落に達煙が舞う、そこには悲鳴と火花が散っていて七人の山賊が馬に車が着いたブレードの突起が着いた禍々しい戦車を眺めていた

山賊A「これは上玉な戦車だぜ」

山賊B「中にある貢物も豪華だぜっ それにしても素晴らしい限りだな」

山賊たちは異常なまでに戦車の虜になっていて眺めつづける

近くに村人の死骸がころがっていた。そこに山賊の長らしきでかい山賊の男が現れる

山賊の長「てめーら俺がいつこんな使いもしねえもん奪えていった、こんな白昼堂々と仕事しやがって。金物だけ俺によこして三人は騎士どもの足止めの為に残りやがれ!」

山賊の長はいきり立って子分たちを罵ったが子分達に返事も応答もない

山賊C「親方ばかですか?この黄金のしゃれこうべが見えないんすか?美しい、美しい限りですよ」

山賊A「このしゃれこうべを見てるとねえ、人を殺したくなるんですよ」

山賊D「後一人デ イイ ンダ お腹がヘッタ」

山賊の長「テメ―らなんて顔してやがる。気持ちわれ―な」

山賊たちは山賊の長に武器を持って近寄る

山賊の長「なんだテメ―ら!どうしたってんだ、俺は山賊の長だぞ!?」

その時民家の屋根の上で一人の男の声が聞こえる

男「山賊さん達の仲間割れで共食いショーでも見ようかと思っていたがどうやらそうではなソそうですな。」

男は屋根から飛び降り右腕を突きだした

男「スルト スコルピス」

ゴオオオオオオォン

男が呪文のような言葉をいったその直後轟音と共に戦車は木っ端みじんになった!

四天王レザー.jpg

その直後山賊たちは思考停止したかのように放心状態になった

男はメガネをかけ直し地面に立った

そこにジャッカルとターバンを巻いた女が到着
ビギナーズカード ジャッカル.jpg

女「うあわぁ!なにが起こったですか?遅かったの?」

口を手で覆い棒立ちになった女

そしてメガネの男と放心状態になった山賊たちはすると我に返ったかのように周りを見る。

山賊「はっ 親方をこれで殺したくて仕方なかったのに何故だ!」

ジャッカル「お前ら全員武器を捨てろ自警団の者だ!」

緊迫した空気の中にとぼとぼと歩き壊れた戦車の方に行くメガネの男

メガネの男「これは!」

メガネの男は黄金のしゃれこうべを持ち驚いた顔をした

メガネの男「そこの騎士そのでかい男(山賊の長)をここから遠ざけろ!」

ジャッカル「うん(どこかで聞いた声)このでかい男か?」

山賊の長は目をまっ直ぐに向いて喋った

山賊の長「ケッ ケッ ケッ 引き肉は好きか?」

突如に戦車が山賊たちを引き寄せて戦車のブレードの突起物に自ら刺さりに行った

メガネの男「おい止めろ!」

ジャッカル「何をやってんだお前ら!」

山賊がブレードに刺さるごとに黄金のしゃれこうべが塵と化していく

目が死んでいる山賊たちは戦車のブレードで刺さり息絶えていった。

メガネの男「くそなんて力だ!おい騎士何つっ立てるそいつ(山賊の長)を止めろ」

山賊の長「後一人 後一人だ ケッ ケッ」

凄い力で重力で吸い寄せられるように戦車に向かる長

ジャッカル「無 理だっ!」

ついに最後の山賊がブレードで息絶えた

その山賊たちの死骸と戦車の中から動きだしてくる

先ほど殺された村人の一人だった


村人「やったぞ!これが魔法か!? 俺は生き返ったぞ」

メガネの男「まさかこれは全て復活の儀式か!!」

血まみれの服で両手を広げて喜ぶ村人

ジャッカル「魔法!?復活の儀式!?訳が分からない、そこのメガネ!どういう事だ」

メガネの男「転生魔法の復活の儀式だ!今までの殺人も自殺も一人の男であるあの村人の術で起こった事だ」

ジャッカル「何を言ってるんだ」

メガネの男「知らないふりをするなイリウス教の教団兵のジャッカル!お前も転生魔法を使えるだろ、そして俺は元イリウス教の者であるレザー ヴァレスだ!」

ジャッカル「まさかお前が逃亡者のレザー ヴァレスなのか!?気安く魔法だの転生魔法だの言葉にするな」

村人「はっ はっ 俺は無敵だケッ さあー誰を試し殺ししようか!」

目を剥きだして周りを見た

メガネの男「長い説教と説明は後だ そんなばれるだのばれないだの言ってない本気で戦えジャッカル!」

ジャッカル「・・・対価交換の転生魔法のヘルズスカリオンと言う邪教のゲンブーンの魔法・・・治す手段は無い・・・やるしかな・・本気で行く。」

ビギナーズTカードⅡ-死者の車ヘルズスカリオン.jpg
村人「さあっ来いよ お前ら!俺は魔法使いだぞ!!ケッ ケッ ケッ!」

ジャッカルとレザーは身構えた。

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