モールン戦(上) [小説アーマードギア]

アーマードギア

モールン戦(上)

資源問題とそれに
人口上昇による多大な債務が重なり無理のある平等
環境破壊により黄昏の太陽と時代を生きる人々
人に合わせてオーダーメイドの様に進化するアーマードギア
人を選び人の能力により進化を繰り返すAG
はその情勢を表す鏡の様に
進化している

とある火星の人コロニー群で勃発した
事件

コードネーム「ミイラ取り」の前の過去、
場所は火星第十七東開拓地区真っ青な空と赤い不毛な大地、
そこに仮設施設と土木や基礎工事用作業機械が並んでいる、
そこに多数の作業員が居るが、大概は大人の老けた連中

二人の作業員が地下の電力ケーブル作業の合間一匹の小動物が男の肩に乗る
A「コイツ懐いてよ♪しつこいんだよ」
B「しゃねえ!かせよ俺が飯やって来る火星の生物も自然の一部だしな」
Bが生物を掴むと肩に乗せた

仮設施設といえども大きなテント群や砂や泥まみれで放置した箱の様な建造物が
並ぶだけだが、そこには色んな人で活気が湧いており
丸で寂れたコロニーでは無くお祭りの屋台を思わせる、
そこに巨大トレーラーが現れる

B「なんだ!?AGまで・・あのマーク」無精ひげズラの堀の深い顔で拉げた、
AG搬送用トレーラには火星新統治機構のBOMのマークが、
すでにBOMの部隊が仮設施設のリーダーと話していた

BOM社員「我々との契約ではこの区域に火星生物自動駆除システム
とこのナノマシンを一定の期間散布する内用でしたが?」
オールバックの金髪長髪社員が言う、
リーダー「システムてのは説明を聞いた!だがこのナノは環境破壊もんだぜ」


Bがダルそうに近寄る「あのーどうでもいいけどさ、さっきからあのトレーラ、
うっせーんだけど!」
社員「はあ、あれは護送車でもあり我々は火星で人類に害を成す
突然変異した生物を捕獲しており・・・うっ!」
肩の生物が赤く瞳を光らせる

社員が無線を取り銃口を生物に向ける「すぐ応援をよこせ!処理班!」
カチッ!引き金を引くが生物は後ろ向きに急激にジャンプした!
B「ぐうああ!」銃弾は作業員に当たったがBOMの社員は
気も止めずに生物を探す「やめろー」タンクAGに飛びかかった

だが時すでに遅かった、生物がパイロットを睨んだ瞬間
その男から正気を失せた顔になり、
とぼとぼとAGに乗りこむ、
社員「はっ!なんて事を!今救助をよこします、これは弁護士紹介紙です」
B「いいっ!何が起こったんだ」リーダー「おい!タンクが」

キュビィィィィィン」コールドフィージョンジェネレーターが鳴る
その起動したAGタンク「モールン」BOM開発元でデザイナーは
オーガマキシマムという
トップランカーだが別の人がメンテしていた!
ズドオオオオーント!トレーラー前頭車両が大破
モールン22.jpg

仮設施設といえども最低限の防衛用の戦闘機体が備わっていた
が生物はタンクAGのオクタニトロキュバン爆薬が詰まった
自動てき弾銃「ティロ」を起動させた!
辺りはAGやパワードスーツを起動させると
同時に熱源を感知されそれにティロが襲う


モールンは首を傾げて辺りを見回す、
と同時にティロが斜め上方向に爆弾を掃射!
スタン!スタン!
辺りが爆炎と轟音に包まれる、
一人の男がAGに乗りこみジェネを待機モードから徐々に起動させる、
その男の名はレザー・ヴァレム警備兵の一人である

片方がグラサンをした変わった風貌をしている細みのやつれた顔をしているが
ジャッカルと関係ない
「・・(機体の性能をフルに発揮できるディソル・・俺にやれる役割は・・)」
黄金色のAG三祭神のBO-sasoriのENスナキャノンが
sasori sonet.jpg
がゲートの扉を貫き左背面のCR-ティロを爆破!
ディソル「キューーウ」
モールンが爆破で怯んだ隙を突いて後方から実体剣の
AGが飛びかかったがモールンは
両腕銃「CR-M9」を三祭神に狙い打ちながら
後方のAGを背面ブレで串刺しにし発射!


ガレージが消し飛び、その爆炎は竜巻を思わせねじれていた!
AGの影を肉眼でちなまこになって確認するディソル爆炎が上がり状況を確認!
三祭神はガレージの地下エリアに機体を移動させて回避していた!
レザー「この挙動の違いナノの所為か?」

ハイブーストで高速走行し瓦礫や
仮設施設を吹き飛ばして近寄るモールン!
レザー「瓦礫が邪魔、やばい!頭部を近距離戦だサジン」
頭部がバイパーの様な状態から通常の両目になる、
近寄ったモールンは背面ブレを蛇の様に唸らせガレージ下層部を貫いた

瓦礫が舞い吹き飛ぶ下層部!
ディソルはコクピットの360°映像に両手を突いて覗くそこには、
背面ブレで肩装甲を深く貫かれた三祭神!
その瞬間ブレードを両腕部で鷲掴みにして
モールンを拘束してENキャノンを構えるレザー!
ディソル「キュゥー」

すかさず背面ブレを装甲から抜いて回避する事を考えたディソル!
ブレードは簡単に上がって抜けたように見えたがその刃先には
AG三祭神の姿がブレを掴み引いたと同時にその引力と自機の
ハイブーストでモールンの上空に高速上昇して移動した!

上空に上がり焦った表情で見下げるレザー!
ディソル「キィィ!」背面ブレを波打たせて地面に三祭神を叩きつかせ様とした!
レザー「マイクロアームでM-88を装備ブレ付け根射撃」
アームが瞬時に両腕に銃を装備して発射!ダンダンダン!

ダン!ピッ!ブチン!背面ブレと三祭神が切り離され
背面ブレの付け根部分が地面に鞭打った!
ブースト加熱で機体の温度は限界点に達し着地するレザー
しかしそのワンパターンな行動を奴は
見逃すわけがなかった両手持ち武器の副砲を発射し

副砲20ミリガトを発射し
着地前までレザーを執拗に狙い続ける
四五発命中し頭部が拉げる!
しかしレザーはこの程度の猛攻に違和感を感じた
奴のディソルの生体をよく知りえている男には見えた!
着地時の機体姿勢制御時間中に
主砲を打つとそしてその無機質な眼光を

カチッ!モールンの全操縦はディソルの脳波だが
主砲の発射権利はトリガーを引く事コイツに操られたパイロットは
主砲トリガーを引いた!ズドオオォン!
マッハを超える驚異的速さで飛び続ける
爆弾その性能はロック対象の近く爆破する仕組みだった!

レザーは最後の機体の性能を振り絞り三祭神を
横のビル壁に垂直に立つように機体を急速に捻ねり
壁を足場にし更にフロートモード用の
追加ブースと連動する様に壁を蹴った!
主砲の弾はターゲットに当たらないと解かるとその即時爆破!
ズドオン!レザー「オラッ!」

爆炎がダイビング状態の三祭神を追いかけ包む!
そしてその爆風が機体を押し流したが両腕と足で受け身を取った!
建物群に隠れたレーザーは
「さて、左背面の俺のコレクションは無事か」
エアーコントローラーで損害を調べる

「奴の機体も把握しているが移動する金庫ここか?」ズドオオン!
急激に三祭神が施設を粉砕し互いの正面衝突となりかけた!
レザー「ホオイサ」主砲の銃身を滑りながらモールンの
背面に移るディソルはモールンの頭部を上にあげる暇しか無かった

背面に回り背を向き合った次の瞬間!
それは両者の機体の旋回性の性能のバトルだったが
レザーは中量二脚で足の追加Bで更に機体を急速旋回・
所詮金庫だった!
ENキャノンは既に狙いを定めておりコクピット内で
モールンのフォログラフィと実際の映像がマッチングして処理されていた

そのころ宇宙ステーションの
BOM統治機構の地上派遣部隊第三駐屯コロニーで
三祭神のモールン戦のデータやモールンの情報は
上の幹部系統にも伝わっている。
オペレーターA「第十七東開拓地区にSOSです!
全関係者にデータ送信します」テンプル「来た!了解」
no66 テンプル.jpg


no66 AGゴクラクズ.jpg
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