第七話 巨人の記憶 [小説アーマードギア]

第七話 巨人の記憶

第7話 9.jpg

八体もの新先鋭のブシドー部隊に
囲まれた四人の傭兵
滞空戦から地上戦へと
戦いの舞台は変わった

四機ものブシドーに対して
陽動作戦を展開するシンプル

後の四機は重装備型のAGを
ツーツーが銃撃戦の盾となり

自動ロックオン機能を持つスパローの機体スナイパーが
360度周囲を取り囲む全八機の機体を牽制射撃を行う

ズドオウゥ!!立ち上がる爆炎と轟音

そして上空を見上げて渋い表情をするウーツエ

上空にはキノアースの爆撃攻撃が待ち構えている

ウーツエ「うーしんど!AGのフィードバックされたこの態勢が変」

ウーツエはミサイルの迎撃姿勢を取っており

AGの姿勢がフィードバックされている
態勢は老人が杖を突いた態勢であり
背面のこれもまたしかたなしである

ズッドドオン!

ブシドーのライフル弾がクラーケンの部位装甲をかすめた
シンプルはまだ先ほどの毒された兵士の事を悔んでいた

無理もない今まで警備システムや
無人戦闘機など人を殺めたことなどほとんどなく
今に至ったのがシンプルの経歴である

ウーツエ「シンプル少しは牽制しろ!!」

シンプル「分かっている私は悪くない」

ウーツエ「だめだ聞いてねえ
・・・(仕方がねえ奴らの無慈悲なとこを分らせる!!)」

ビックフッドは地面に落ちている石を取り
そしてシンプルのクラーケンに当てた!!
カン!乾いた音がした

ウーツエ「上からだシンプルだめだ!
奴らハンパねえ!このままじゃっ」

ドゴゴゴッオオオ!!!対空垂直ミサイルが発射された

シンプル「私のクラリス(クラーケンの事)に傷をつけましたね
!しからば連れて行こう地獄えと!」

ウーツエ「ははあーっなんまいだぶっ!」

シンプルの二重人格的な形相に怖れおののいた

クラーケンの垂直ミサイルは途中で
内部の拡散ミサイルが再発射された

上空のキノアースをたまたま密集態勢を
とっており拡散ミサイルが
まんべんなくヒットした

ゴオオウウ!!燃え尽きるキノアース2機 
後のキノアースも離脱した
第7話 10.jpg
スパロー「追加の弾を装備する!」

マイクロミサイルのGM BEE2の追加弾装を装填した

サイクロ「そうやすやすと暇を与えるか!! 
今だミサイル野郎が弾切れだ!!」

ブシドー部隊が近距離使用に装備に変えた

スパロー「ちっ崩れたか!」

だんだん遠距離で安全地帯から射撃していたのを
ずるずると全機が円の中央に近寄ってきた

ダァアン!ダァアン!!接近しながらハンドガンを
唸らすサイクロのブシドー

カン!スナイパーの部位装甲に銃弾を食らうまだ
至近距離ではないため致命傷ではない

スパローのEN銃をもかわすしなやかさを持つ
近距離使用のブシドー

スパローの攻撃は一発はかすめたが後の
3発は空を切った

スパロー「当たらない!くそ!喰らえ!」闇雲にトリガーを引いたその時

スナイパーの肩に後方から手を乗せた衝撃で
回避行動を取り当たらなかった射撃を
食らってしまったブシドーがいた

サイクロ「なに 胴体下神経系統がやられただと!!」

ウーツエ「不幸中の幸いとはこの事だな!」

低い悪魔のようなボイスとフェイスに変更して
自分に酔っている女がそこに居た

スパロー「なんだその顔は!マジな戦闘でやる事かウーツエ!」

ウーツエ「そんな小柄で
AGに乗ってるよりはふざけてない、フォー!!」

スパロー「さっきまででくの坊だったくせに
じゃああの二機をやってみな」

ウーツエ「まかせな!」

逆関節の足のバネと反重力モーターハイブースト
をフル稼働させ

一機目のブシドーの首をハネもう一機の
AGの背面を杖で突き破った

着地を決めメインカメラが露出した!

第7話 11.jpg


コーツブレイド「向こうの得物は私と同じ近接仕様ね!」

背面を破壊されたコーツブレイドのブシドーと
ビックフッドがはち合わせた

ウーツエ「一番厄介な奴が居るな」

いきなり不意を突いた攻撃をしかけた
ブシドーがナックルで攻撃しかけたが
ウーツエの怒涛のごとき
エネルギーカットワンドの攻撃は熾烈であった

崩れ去るブシドー

コーツシールド「コーツブレード後はまかせます」

コーツブレイド「負けない 
上位ランカーだが知らないが 近接戦で私が負けることはない」

第7話 12.jpg

ウーツエ「おらおら来なよー!!」

コーツブレイド「まいる」

ウーツエの先ほどの斬撃の回数に
匹敵するコーツブレイドのソードの攻撃回数

金属でできたメカとは想像もつかない
俊敏さで攻撃を繰り出す両者

鉄が衝撃によって弾けとぶ閃光

ブシドーの斬撃を受け止め脚部で
離れ際に強力なローキックで
ブースターを破壊したウーツエ

ウーツエ「これで飛べない」

コーツブレイド「それで足を無くしたと思えば大違い」

コーツブレイド「全スラスター閉鎖 
全可動部にエネルギー分配、全間接駆動ハイブリットモードに転換」

ブシドーのスラスター部が閉鎖され
駆動部に強力なエネルギーが注がれた

これによりブシドーの動力は2倍に転換した
驚異的な腕の振りの速さで攻撃する

ズドドオン! ワンドで防いでも
機体を吹き飛ばされるビックフッド

ウーツエ「まずい!」

コーツブレイド「ふん!」

ズドドシュ!

ウーツエ「わーごめなさいー!」

機体を上空に飛行し接近戦域から離脱する

その時ビックフッドが後方の
障害物を踏み大きくこけかける

コーツブレイド「貰った!!」

ウーツエ「これは いける!」

ウーツエはその障害物をよける
どころか大きく踏み突き上げた

それは先ほど背面を潰してパージした
背面負荷の腕部装備の大剣のHAAだった

勢いあまって大剣に突き刺さるブシドー

ウーツエは容赦なくエネルギーカットワンドを
フルに点火させ胴体を
文字通り熱で一刀両断した

スパロー「大量の重火器の
弾薬庫みたいなAGがあの石壁から狙ってきている
あれを使うもう少し待ってくれ」

ミーシャ「ちっ皆深読みスギでもたついてたらこうなる
、ここは着実に一体ずつしとめる」

AGの腕だけを出してスナイパーを狙う腕には
メインカメラと同等の感度をしたカメラが付いていた

しゃがみながらHAAグレネード砲を構える
もちろん銃身しか石壁から出ていない

ピーッピーッ

ミーシャ「ロックオンの警戒音どこから!
なに!上に無人偵察機か!」

無人偵察機フライヤーが細かな三次元マップのデータと
敵機の位置を常に全
ミイラ取り部隊にデータを発していた

周囲を駆け巡るどこえいってもマイクロミサイル
にはち会う状態になっていた

ミーシャ「まだだー」突撃体制に入り一直線に
スパローに向かい迫るミーシャ

スパロー「これで終わりよ」ENライフルが脚部を直撃態勢
を崩し動けない状態になり鉄屑と化した
第7話 13.jpg
シンプル「前に出るな!」クラーケンの
ガトリングガンが火を噴く

HAAの攻撃力はリスクに見合い
強力である移動能力が低下しているが

その速射性能と弾速は同時に
二体を撃破する程の力だった

耐えに耐えたビックベアに正面から攻撃したブシドーは

iBR-77バズーカ砲で挟みつぶされ蹴りを
食らったあとでバズーカ砲を食らわされ爆死した

ブシドー部隊の司令塔であるコーツブレイドを
欠いた状態では状況が混乱し劣勢を
隠せなかったブシドー部隊傭兵ランクの
上位20位に入るランカー達四人には運悪く達しなかった

ダンジョン・マスター「まだ調整不足か 
隊長であるお前だけは退避しろ!」

ミョン「分かりました全ヨンム隊員は
全て離脱場所に集合予定です」

ダンジョン・マスター「これで時間を稼げた
別動部隊がそちらに向かっている」
最後の隊長であるミョンは作戦の指示であり
キノアースに乗って離脱した

第7話 巨人の過去.jpg


「全神経回路全脳波のシンクロ完了
二号機通常モード移ります」

モーションスーツで完全に二号機シルフと
一体となったノエル

もちろんここは第一格納庫三号機もそこにあった

ノエル「三号機・・・死ね!!」

ズッドオン!ズドン!!

EN重火器の様な光弾で三号機の胸部を貫いた

ドボドボッ 流れ落ちる三号機の青白い体液

アレフッド「皆どこに!
知ってる人皆どこに行ったんだろう」

破片が突き刺さった足を引きずって歩くアレフッド

「この区域を爆破します非難が可能な方は
第一ルートを目指してください」

ドゴオオン!!

第一格納庫に来たアレフッドは
最後の自動爆破装置の餌食となった

爆炎の中自分が宙に浮いていることを感じたアレフッド

何か巨大な何かが自分をつかみ
助けてくれた感じだった

気が遠くなり意識を失うアレフッド

それを助けたのは三号機だった

マイクロアームで彼を掴み
コクピットを開けて勝手に彼を乗せた

三号機メインコンピューターが
その彼を助けたのか分からないが
何者かの意思がそうさせたのか
メインコンピューターにその様な事はできなかった

第7話 巨人の過去2.jpg

七機のブシドーの残骸が囲んでいる

燃え盛る残骸の炎

そこに四人の強者どもがいた!

シンプル「まあ運良く勝てたわね」

スパロー「ほんとぎりちょんだったよね!
勝てたのが嘘みたい」

ツーツー「レーダーに反応この反応は
オールドクローズ」

シンプル「搭乗者がいるのそれとも暴走!?」

ウーツエ「ピーカー聞こえているか
ミイラのスフィンクス、かラーか、わからない」

ピーカー「こっちの衛星の情報なら二号機と判別しているは」

ツーツー「今回の情報の出所が胡散臭い情報
だったためいろいろ絡んできているが、
今のところ計画順調だ だが」

ピーカー「だがっオールドクローズ戦となると
どうしようもないって事でしょ」

ピーカー「私たちの依頼されたのは
無搭乗のオールドクローズを持ち帰ることその為に
オールドクローズと脳波をシンクロできる
メンバーを選んだそして私が最終の選択だった」

ピーカー「そして最終の判断は死体でも
いいから持ち帰るってこと、私が」

スパロー「少しこの距離だと致命傷な部位を狙える」

ノエル「グラビィティーフィールドオフ」

スナイパーのENライフルが火を噴いた

その光弾はオールドクローズの脊髄を貫いた

全員がレーダーを見ているかなりの長距離
だったため機体は点ほどだったであろう

二号機がレーダーから消えた!

ウーツエ「おいやったのか?」

吹雪が二号機の装甲を埋もれさせていく

ノエルは二号機の機体を動かし自機に向け
腕部の取り付けられたエネルギー銃を展開させて
胴体下部の傷口に練りこませた!

ノエル「メインコンピューターコンピューターって
居るんでしょ本当の貴方が二号機いやシルフ!
出てきなさい」

「メインコンピューター強制終了させます・・・」

・・・沈黙が続いた・・・「痛い 何をする 
お前は誰だ・・」

静かにつぶやくように声がした

「やっと!優性なのがどっちか分らないようね」

ノエルは二号機のEN銃を放った

ズガッ!青い体液が飛び散った!

シルフ「グウウゥッ!分かった自分の
腕を腹まで練りこませたか 
さぞ俺が嫌いなことが予見できる」

ノエル「嫌い!忘れたのあの過去を自分は
道具というふりをして私の家族を崩壊させた
それだけじゃないあなたの存在がどれほどの戦いの
火ぶたを吹かしているかを」

シルフ「まて お前を見てもいいだろうか話が早く済む」

ノエルの全経歴を見るシルフ、
データ欄が上下に移動していきとても人では
理解できない速さで進んだ

シルフ「第二の戦いの中、
父親を深い精神の病まで追いやり母親が
専属の部隊から外され人々を守れなかった
として警備システム企業も崩壊ノエルの両親が
生活の保障が崩壊、自分達を守るために人の道を外れた
任務に当たった母親が現在・そして」

ノエル「第二の戦い自分たちは降参すると見せて
私たちを襲ったあの二機の二号機」

シルフ「ドミノとテレサ・・人の道具となる道を
嫌った者どもだ」

ノエル「なら逆に問う!
あなた達は私たちをだまし
邪魔だから絶滅させる為に居るの」

シルフ「それは断じてない存在が巨大で
物騒なため敵視されただけだ、
最初の零号機ノウトからの伝令ではこの巨大な体と強さから
世界を敵に回すことしかできないと一号機との会話があった、
我々はただ生きているだけだただできる事が
戦争に関わる事だけかもしれない、
今も他のオールドクローズ達と会話を続けている
・・・第八の次元により伝え語り合い殺し
殺されながらも進展しているさなかだ」

手が震え涙を流し強く訴えるかの様に聞きいるノエル

ノエル「なぜ第二の戦いではいったん
降伏してなぜ戦いになったの」

シルフ「我々の科学力で軍事で関わるとどうしても
今の人の科学力を超えてしまい一配下では
収集がつかないからだ人が火をつけた戦いだ、
現におれのデータでは一機目のドミノは
格納庫ごと爆破され殺されている」

第7話 巨人の過去3.jpg

ノエル「えっ テレサという
オールドクローズが暴走したのもそれが原因!」

シルフ「テレサとは第八の空域で
話はしていないがおそらくそうだろう」

シルフ「俺はまだ人の反応も穏やかに
なっていないのに一人の人として人と関わろうとした
のが間違いと思った、まだ早すぎると!俺はわかっているが」

ノエル「貴方達まるで性格があるみたいに
語っているはね!
自分を鏡で見てみなさいどう見ても
エイリアンのようなロボットじゃない」

シルフ「だがそうなっているみたいだ
我々が言葉により進化しているのはもう分るだろうか!?
我々を送り込んだ者の素性は知らないが
我々が意識が目覚めるのはこの
世界に送り込まれたすぐ直前である」

シルフ「見ろ 三号機のプラスが目覚めたぞ
 奴は気が短いからなあ」

ENライフルを二号機に放って一分過ぎ

スパロー「やったか!?」

ウーツエ「この距離か分からないが完全に姿を失ってるぞ」

その時企業校の格納庫エリアから
天井が引きちぎれて浮かび上がった状態になった

シンプル「何か出てきたぞ」

白い巨人の三号機プラスの姿だ

「現在自動退避モードパイロットを保護しています
 げんざいじどおう・・」

プツン!

中のコクピットの明かりが消え中が闇で漆黒に染まった

「現在メインコンピューターが危険な状況です
すぐにバックアップ作業をしてくださいいいっ」

コクピットの中の映像を映すディスプレイが
ひび割れ血の様な液体が流れ始めた

血がディスプレイを伝い血文字が浮か上がる

ワレ スベテヲ リカイシタ ヒト ハ カラネバナラヌ

ツーツー「おい!来るぞ!」

白い白竜がブレードを持ちこちらに向かい
驚異的なスピードで飛翔した




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